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もめなへむみ

歴史や経済ゲームを扱う場です。※このブログの内容は作者の個人的見解に基づくものである

連載【戦国時代型労働思想】⑥武士の労働条件とここまでのまとめ

歴史

 以上のようにみるならば武士というのはその自分たちの組合長に本領安堵新恩給与の二つ以外に、訴訟の処理能力を求めていたことは明らかである。

 そして、その能力を求めて新たな主を探していたとするのならその能力というのが奉公に見合った御恩の一つではなかったのではないかと考えるのである。

 武士が求める御恩、労働条件というのは、本領安堵新恩給与、恩領訴訟とでもいうべき訴える権利を満たすことにある。つまり、守られること、与えられること、訴えを起こすことができるの三恩給付が武士の労働条件であったと考えるのである。また、そのように考えるならば三((恩給与を満たすことで初めて「労働契約」が結ばれたと考え、その関係にあるものを「武士の労働者」として定義づけられるのではと考えるのである。

 

ここまでを振り返ってみてのまとめ

 

①本来の武士とは、戦働きをする武士のことなのでこと戦国時代の武士を本来の武士のモデルとして考える。

②武士を階級として考えるのでなく武士業務に従事する労働者として考えることで、現代の労働者を通して考える。

③武士が労働者であればそこに労働契約があったはずでその労働契約は「御恩と奉公」である

④幕府とは武士の労働組合であり、自分らの組合長に求めたのは新恩給与本領安堵のほかに「迅速な裁判」がある

 

以上で第一章が終了です。

次回からは第二章に移ります。