もめなへむみ

歴史や経済ゲームを扱う場です。※このブログの内容は作者の個人的見解に基づくものである

皇朝十二銭と宋銭どうして差がついたか、環境・慢心の違い

皇朝十二銭

皇朝十二銭(こうちょうじゅうにせん)とは、708年和銅元年)から963年応和3年)にかけて、日本で鋳造された12種類の銅銭の総称である。本朝十二銭(ほんちょうじゅうにせん)、皇朝十二文銭(こうちょうじゅうにもんせん)とも呼ばれる

皇朝十二銭 - Wikipedia

 

 古代の日本の貨幣のお話

小学校の頃私は社会の授業で和同開珎が日本の最古の貨幣であると教えられたのですが、少し先の時代に移ると貨幣ではなく物々交換が主流になっていたので、幼き頃の私には、「どうした和同開珎」と、疑問を持ったものです。

そうして源平の時代になると「宋銭」なるものが登場しそれが平家の力の源であるかのように説明されました。

どこいった和同開珎!!

 

そこでどうして皇朝十二銭は廃れたのかを考察したいと思います。

 

まずは、皇朝十二銭ですが十二銭ということは255年間で12回も貨幣を新しく作り直したということになります。

そこで誰もが疑問に思うことなのですが、12回ってちょっと多すぎねえか?

単純に計算して21年に一回、貨幣を新しく作りなおしてると言うことになります。

何でこんなにも貨幣を作り直す必要があったのか?

 

それを究明するためにもまずは実物をみてもらいたい(無断転載)

http://www.nozakicoin.jp/images/img%20c552.jpg

↑これは最初の皇朝十二銭「和同開珎」

http://www.nozakicoin.jp/images/img233x_1.jpg

↑これは最後の皇朝十二銭「乾元大宝

 

おわかりいただけただろうか?

 

発掘状態や保存状態にもよるのだろうけども

和同開珎よりも新しいにも関わらず乾元大宝の質が悪すぎる

より古いはずの和同開珎のほうが新しくみえる

 

新しくなるほど質が悪くなっている。

いいかえれば、昔の質の良い銭を製造するのが難しくなっていったということです

 

さて、どうして良い銭を製造するのが難しいのか

それは、当時の銅を産出するための技術が低く少量の銅しか取れなかったのではないかと言われています。

そのために質の良い銭を維持するのが難しくなりそのつど貨幣を粗悪なものに変更せざるをえなくなった。それを繰り返すこと12回

故に古代日本には12もの貨幣が製造されることになったのである。

 

さて、このようにして作られた新貨幣はその質の悪さから当然、庶民には嫌われ使う者が中々いませんでした。

なにせ、旧貨幣のほうが質がいいのですから新貨幣は取引においても拒まれることが多く、扱いづらいものでした。

しかし政府としては新貨幣の方を使ってほしい・・・そこで当時の朝廷は考えました。

「新旧貨幣の交換比率は旧貨幣10枚に対し新貨幣1枚とする」

このような政策を現代ではデノミ(デノミネーション)といいます

 

つまり、どういうことかというと現代のお金に例えて説明します。

ここに上等な銅で作られた10円玉があります。近頃、日本政府が銅が枯渇しかかっていることを理由に下等な銅で作られた10円玉を製造しました。しかし多くの人は上等な銅で作られた10円玉と下等な銅で作られた10円玉の交換を嫌がりました。

そこで、政府は旧貨幣の10円玉を今後1円とすることで、無理やり新貨幣の流通を促進させようとしたのです。上等な銅で作られた10円玉をためていた人も貨幣の価値がなくなるので新貨幣へと交換することになります。

 

 

当時の朝廷もこのような筋書きになるのではないかと新貨幣を製造しました。

しかし、このような政策を何回も採られていたのでは庶民からしたらたまったもんじゃありません。

なにせ、今貯めている貨幣も次の日にはまったく価値の無いものに成り下がってしまうからです。

 

使おうとして質が悪くて誰も受け取ってくれない。貯めていても価値がなくなってしまう。

そんなジレンマに苦しんだ庶民はある真理にたどり着きます。

「貨幣としての価値がないなら銅に戻せばいいじゃない」

 

当時としては銅というのは非常に貴重な資源でした。

そこで、質の良い旧貨幣10枚を粗悪な新貨幣一枚と交換するぐらいなら

旧貨幣10をつぶして銅にすれば旧貨幣十枚分の銅材として売れる

故に貨幣は広まらず廃れしばらくは物々交換の時代が続くのです。

 

 

 

 

      だがしかし

 

当時の朝廷もただ手をこまねいてみてるだけではありませんでした。

彼らはこの事態を重く受け止め

 

       なんと

 

神に新貨幣が普及しますようにと祈願したのでした

 

ちゃんちゃん